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著 者: 福田 誠
まず第1の理由は、その学習内容の変化にあります。
以前は中学校で学習していたものが、現在は高校で、、、というものが多数あります。
一例を挙げますと、イオンと化学反応(中和)と言う単元であれば、
以前は、酸として塩酸・硫酸・硝酸はじめ炭酸等が教科書に出てきており、
アルカリとしては水酸化ナトリウム・水酸化バリウム・水酸化カルシウムはじめ
アンモニア等が出てきておりました。
当然、それらの酸とアルカリの反応であります(中和)の反応は十数種類扱っておったはずです。その反応で出来る塩(えん)も十数種類出てきておりました。
ところが、現在の中学校では、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の反応ぐらいです。
ほとんどが高校へ押しやられたかっこうです。
そのために、高校で一気に十数倍もの反応式をおぼえなければならない羽目にな
ってしまい、生徒の戸惑いが多く見受けられるのです。
第2の理由は、高校から新しくでてくる「モル(mol)」という概念が良く理解できないままに進んでしまうことではないでしょうか。
現在の1モルの定義は以下の通りです。
モルは、0.012キログラム(12グラム)の炭素12の中に存在する原子の数と等しい
構成要素を含む系の物質量である。(炭素スケールとよび、過去の酸素基準と
分けて呼ぶこともある)
モルを用いるとき、要素粒子を指定する必要があるが、それは原子、分子、イオン、電子その他の粒子、またはこれらの粒子の集合体であって良い。
例題をひとつあげましょう。
【例題】メタン4.0gが完全燃焼すると、何gの水が生じるか。
(原子量:H=1.0、C=12、O=16)
この場合、化学反応式がまず重要です。
CH4+2O2→CO2+2H2O と分かっていたとします。
しかし、中学校までの感覚で、
メタン(CH4):水(H2O)=1:2 だから水は8.0gと間違いやすいのです。
ここが最大の問題です。
私がよく生徒たちに言うのは、
「グラムをモルに、そしてモルをグラムに直すんだよ」って・・・
メタン4.0gは0.25モルにあたり、化学反応式からメタン:水のモルの比が1:2だから水は0.25×2=0.50モル
その水0.50モルをグラムに直して・・・18g×0.50=9.0g
この2つが、高校の「化学」が何故難しいと感じるのかという要因であろう。
これらを乗り越え、楽しい高校生活を過ごすことができることを祈念いたします。
アーティクルリソース:http://www.viralarticle.com/